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【2022年版】 歴代Core iシリーズの「進化」を見てみよう。Core i7-2600 編 (Cinebenchなど)

数多のファンを生み出した第二世代Core iシリーズ「Sandy Bridge」。2011年1月の発売から今月でちょうど11年となります。そんな中、去年の年末大掃除で倉庫から、Sandyおじさん量産した伝説のCPU、Core i7-2600搭載のPCが出てきました。せっかくなので、処分前にベンチ回して遊んでみました。現在の12genまでの11年間にメインストリーム向けはどれだけ進化したのでしょうかね?

 

 

| | テスト環境

早速環境見ていきましょう。

今回出てきたのは、はCore i7-2600搭載のマウスコンピューターのデスクトップパソコンです。メモリやストレージなどを引き抜き放置されていたもののようですね。手持ちパーツをくっつけて、検証する時の構成はこんな感じ。

マザボの型番:MSI H61MU-S01(B3)
・メモリ:DDR3 PC3-12800 8GB 2枚
・グラボ:GeForce GTX660
・ストレージ:SSD BX500 2.5
・電源:FSP500-60GHN

 

| | CPU詳細

まずはタスクマネージャーですね。この世代のCore i7は初代と同じ、4コア8スレッドです。メインストリームとしては初めてクロックが3GHz突破しています。

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CPU-ZでCPUの詳細見てみましょう。この世代からはかなり多くの機能、そして現在のCPUにつながる構成が出来上がってきています。

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ポイント! 〇 初めてAVX命令が加わり、エンコードなどの処理が各段に早く!
 ー>AVX命令で初代よりIPC20%向上。
 ー>初代と比べクロックも20%向上。
 ー>用途によっては40%近くもスペックアップするそう。
そら当時大人気になりますよね。。。
Core i7として内臓GPUが付いたのもこの世代から。
 ー>CPUと同一DieでGPUが乗っかっています。
 ー>QSV搭載もこの世代からです。
〇 製造プロセスは32nm。
 ー>TDPは初代と同じ95W。
 ー>これGPU込みで95Wであり、CPUのみなら80W台で動く。
 ー>初代からの微細化45nm→32nmによる恩恵は受けてる。

 

| | CPU-Zベンチマークと動作クロック

ベンチマーク Version 17.01.64
・シングル:365.6 @ 3.65GHz
・マルチ:1722.0 @ 3.47GHz

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| | Cinebenchのスコアは?

続いてCinebenchのスコアを見ていきましょう。比較対象として、2021年現在最新である12 gen Core i7ベンチマークスコアリンクを貼っておきます。

Intel Core i7-12700K - ベンチマーク、テスト、および仕様


結果は次の通りです。拡張命令の効果が一番少ないR15で5倍以上、一番拡張命令が効いてくるR23では、最新世代Core i7-12700Kと7倍近い差が付いてます。ついに、現行Pentium G7400にも負けてしまいました。11年の時代を感じますね。。。

Cinebench R15:610 cb

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Cinebench R20:1317 cb

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Cinebench R23:3359 cb

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| | エンコードベンチ x264 FHD Benchmark

YouTubeへの投稿でよく使用されるH264 フルHD動画のエンコードベンチです。H265やAV1はNVENCなどのハードウェアエンコードが当たり前ですからね。CPUでのエンコードが語れるのはH264までではないでしょうか?

さて、結果ですが19.1fpsとH264のエンコード用としてはかなり厳しい結果になりましたね。実際の動画時間の1.5倍以上エンコードに時間かかってます。

エンコードフレーム:19.1fps
エンコード時間:2分11秒

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| | まとめ

伝説のCPU Sandy Bridgeであっても、この12年でだいぶ過去のものとなってしまいました。初代と比べると最大40%近い性能優位性がありますが、それでも11 genのPentiumと同等スペックです。逆に言えば、現行Pentiumレベルの性能はあるので、用途を限定してやればまだまだ戦えそうです。Sandyおじさんはまだまだ不滅ですねw

 

次回の記事では、最近買い換えたIvy Bridgeをベンチで検証していこうと思います。