【2021年版】 歴代Core iシリーズの「進化」を見てみよう。Core i7-860 編 (Cinebenchなど)
初代Core i7のEnthusiast向け(LGA1366のやつ)から今月で13年、メインストリーム向け(LGA1156のやつ)が発売から12年となるわけです。そんな中、引っ越しで出てきたPCを友人がくれたので、処分前にベンチ回して遊んでみました。現在の12 genまでの12年間にメインストリーム向けはどれだけ進化したのでしょうか?
- | | テスト環境
- | | CPU詳細
- | | CPU-Zベンチマークと動作クロック
- | | Cinebenchのスコアは?
- | | エンコードベンチ x264 FHD Benchmark
- | | まとめ
| | テスト環境
早速環境見ていきましょう。
今回はCore i7-860搭載の起動しないHP製デスクトップパソコンをもらいました。マザーボード引き抜き動作確認しましたが、どうやら電源とHDD不良のようですね。他は問題なさそう。
ファンはねじ止めでそこそこ冷えそうです。とはいえ、この頃のCoreシリーズはサーマルスロットリングによるクロック低下は最低限なので、極端に冷えない事態でなければ影響はなかったはず。
・マザボの型番:MS-7613 VER:1.1
・メモリ:DDR3 PC3-12800 4GB 4枚
・グラボ:GeForce GTX750Ti
・ストレージ:SSD C400 256GB
・電源:MCH850AT
| | CPU詳細
まずはタスクマネージャーですね。この世代のCore i7は4コア8スレッドです。そう。この時代からKaby Lakeまでの長い間、メインストリーム向けCore i7はずーっとこの4コア8スレッドが守られてきたわけです。
CPU-ZでCPUの詳細見てみましょう。特徴としては、最近のCPUでは当たり前なAVX命令がないこと、そして内臓GPUが付いていないことでしょうか。製造プロセスは45nmと時代を感じますね。
| | CPU-Zベンチマークと動作クロック
・ベンチマーク Version 17.01.64
・シングル:281.9 @ 3.26GHz
・マルチ:1358.6 @ 2.91GHz
| | Cinebenchのスコアは?
続いてCinebenchのスコアを見ていきましょう。比較対象として、2021年現在最新である12 gen Core i7のベンチマークスコアリンクを貼っておきます。
Intel Core i7-12700K - ベンチマーク、テスト、および仕様
結果は次の通りです。拡張命令の効果が一番少ないR15で7倍以上、一番拡張命令が効いてくるR23では、最新世代Core i7-12700Kと9倍以上の差が付いてます。12年の時代を感じますね。。。
◆Cinebench R15 : 455 cb
◆Cinebench R20 : 967 cb
◆Cinebench R23 : 2445 cb
| | エンコードベンチ x264 FHD Benchmark
YouTubeへの投稿でよく使用されるH264 フルHD動画のエンコードベンチです。H265やAV1はNVENCなどのハードウェアエンコードが当たり前ですからね。CPUでのエンコードが語れるのはH264までではないでしょうか?
さて、結果ですが14.8fpsとH264のエンコード用としてはかなり厳しい結果になりましたね。実際の動画時間の倍以上エンコードに時間かかってます。
・エンコードフレーム:14.8fps
・エンコード時間:2分49秒
| | まとめ
ベンチ結果だけですが、この12年でCPUは大きく進化しているようですね。ネットサーフィン専用なら使えそうですが、その他用途ではかなり制約がありそう。SandyおじさんならぬNehalemおじいさんはまだいるのでしょうか?
次回の記事では、もう一つ友人からもらったPC、Sandyおじさん御用達i7-2600をベンチで検証していこうと思います。